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第46回 登記変更がなされず所有者不明となる土地が増加平成30年5月21日

ごあいさつ

こんにちは、永澤です。
5月も中旬を過ぎ、緑がまぶしい季節となりました。過ごしやすい季節ですがこのところは寒暖の差が大きいですね。みなさま体調を崩されないようにお気をつけてお過ごしくださいませ。

登記変更がなされず所有者不明となる土地が増加?

新聞報道によりますと、民間の研究会が昨年発表した所有者不明の土地の試算の内容は、「全国で所有者不明の土地は九州より広く、放置すれば2040年には北海道本島の面積に迫る」といいます。

政府は、関係閣僚会議において「今後、大量の相続の発生に伴い登記名義と所有者のズレが拡大すれば、経済活動にも悪影響がでる」と強調したそうです。

そもそも、所有者不明の土地が増加している原因は、今の登記制度に問題があるのではないでしょうか。

遺産分割の協議がすぐに終わったとしても、所有権移転には膨大な書類や手続きが必要になります。

まして、相続人が東京に住んでいて、被相続人の最後の本籍地が田舎にある場合などには、特に住民票やら戸籍謄本などの取得のため、多くの時間と労力をかけて準備をすることになります。

やっと、書類を準備して遠方の法務局へ出向いても、窓口で提出物について漏れがないかどうかを聞くと、「事前の相談予約がないと必要書類のチエックはできません。問題があれば連絡をするので出直してください」「登記は義務ではありません!」などといわれることもあるようです。

ある関係者は「長男による家督相続を戦後に均等相続に見直した時に登記を義務化し、使い勝手も良くすべきだった。法務省は改革に及び腰で、選挙の票にならないからと放置してきた政治家の責任も大きい」と反省を述べているそうですが・・・。

政府は、所有者不明土地の増加に伴い、公共事業の推進等の様々な場面において円滑な事業実施に支障が生じていることを踏まえ、所有者不明土地を円滑に利用する仕組み及び所有者の探索を合理化する仕組み並びに所有者不明土地を適切に管理する仕組みを骨子とした「所有者不明土地の利用の円滑化等に関する特別措置法案」を閣議決定しています。

戸籍や住民票、印鑑証明はいまだに「紙頼み」で、行政オンライン化やマイナンバー制度の旗を振っても情報の一元化は遅れ、さまざまな手続きが便利になった実感はまだ乏しいままですが、今後に注目していきたいと思います。

固定資産税の計算ミスや払い過ぎ?

「土地建物の固定資産税・都市計画税を何十年間にも渡り、過徴収していた」などの記事を見かたり、「総務省の調査結果では、過去3年の選定対象になった市町村のうち実に97%の市町村において固定資産税の何らかの課税誤りが起こっていることが判明した」とのデータがあるそうです。

ご存じと思いますが、固定資産税の課税の方法の仕組みは、「賦課課税方式」といって市区町村が1月1日現在の固定資産の所有者に対して毎年課税通知する仕組みとなっています。

算式は、課税標準額×税率で計算され、税率は標準税率では固定資産税は1.4%、都市計画税は0.3%です。課税される税率は、市区町村によって異なります。

課税ミスが起こる原因は、一つには相続が発生した時点で法務や税務の手続きがなされなかったなどの理由で、固定資産の所有者が実態と違う場合です。

2つ目は課税標準額が規定にしたがって正しく計算されていない場合で、小規模住宅用地の軽減特例等が考慮されないで計算されていたとか、登記簿謄本に記載してある面積と固定資産税の課税明細書に記載されている面積が違っていたなどが考えられます。

また、課税ミスの起こりやすい例として、増築をした場合、2世帯住宅に改築をした場合、住宅と店舗が隣接している場合、店舗を閉鎖して住宅として利用している場合、アパート・マンションの場合、アパート・マンションに駐車場がある場合、社員寮の場合、老人ホームの場合などがあげられるそうです。

建物については、新築の場合は減免の規定がありますし、耐震、バリアフリー改修、耐震改修、省エネ改修した場合なども減免規定がありますので内容が反映されているか確認しましょう。

また、登記上の床面積と課税明細上の床面積を比較して、同じになっているかを確認して、もし、課税明細上の面積が大きくなっている場合は払い過ぎている可能性が考えられます。

住宅用地の軽減特例の特別措置は、平成27年度の税制改正で、空き家等対策の推進に関する特別措置の対象となった特定空き家等に係る土地については、適用除外することとされています。

上記のような確認をして、固定資産税の額に疑問や不満があれば、納税通知書を受け取った日後60日までの間に、納税通知書の送付元である固定資産評価審査委員会に対して、審査請求書を提出して疑問を明らかにしていくことになります。

(今野拓治)

 〜〜編集後記〜〜

日本大学アメフト部の選手による悪質なタックル問題がテレビのニュースで放送されています。内部の様子は当事者でないと本当のところはわかりませんが、監督に命令されたことは絶対で、それをやったらどうなるのか、など自分の頭で考えることはできない空間が生まれてしまったのかと怖くなりました。

中学2年生の娘はバレーボール部に所属していて顧問の先生は休みも返上し指導にあたる熱血先生です。娘は、先生は怒ってばかりだし少しは休みもほしいといいます。私は上を目指し強くなってほしいので、甘い甘い!といってきましたが、これから娘が疑問や不満もうったえることのできる場所でいるために、しっかり話を聞いてサインを受け止めなければと思った出来事でした。 (永澤祐美子)