ニュースレター

第43号 クラウド型会計ソフト平成29年12月21日

ごあいさつ

いつもありがとうございます。森です。
今年もいろいろなことがありました。中でも新たに設立した会社の社長さんのご要望で、新しい技術「フィンテック」の利用を開始しました。担当した星野からご紹介いたします。

クラウド型会計ソフト

IT技術を活用した金融サービスである「フィンテック」を代表するサービスの一つがクラウド会計ソフトです。今月のニュースレターはクラウド会計について取り上げたいと思います。

1、クラウド会計とは

クラウド会計とはインターネットを使用できる環境であれば、どこでも会計処理を行うことのできる会計システムを指します。従来の会計ソフトは自分のパソコンにソフトウェアやデータを保有し、使用していましたが、クラウドの場合はネットワーク上にあるサーバーの中にソフトウェアやデータが存在し、利用者はネットワークにアクセスし利用することになります。
クラウド会計を利用するためのソフトをクラウド会計ソフト、またはクラウド型会計ソフトといいます。

2、クラウド型会計ソフトとインストール型会計ソフトの違い

インストール型会計ソフトとは、従来のJDL、弥生会計、勘定奉行、エプソン財務R4などを指します。インストール型会計ソフトがCD-ROMやダウンロードでソフトをパソコンにインストールして利用するのに対して、クラウド型会計ソフトはパソコンにソフトをインストールする必要はありません。
クラウド型会計ソフトはインターネットのログイン画面でID(メールアドレス)とパスワードを入力してソフトを使用します。そのため、インターネットがつながる環境があれば、どのパソコンからも利用可能です。

3、クラウド会計の銀行データ自動取得・自動仕訳

クラウド型会計ソフトの便利な機能として、預金の取引データの自動取得があります。利用しているインターネットバンキングがクラウド会計ソフトに対応している場合、同期設定をすることで銀行の利用明細が自動取得できます。
現在、クラウド会計ソフトのシェア上位3社は、「クラウド会計ソフトfreee」、「MFクラウド会計」、「弥生会計オンライン」となっています。この中の「クラウド会計ソフトfreee」を使って、実際に銀行データの自動取込を行なってみました。

同期設定に必要な情報
・オンラインサービスのID
・取引履歴を閲覧するために必要なパスワード
・口座番号(複数口座に対応している金融機関を利用で、複数口座を持っている場合のみ)

銀行の明細閲覧サービスとfreeeを連携すると、入出金履歴(日付/金額/取引内容)を自動で取り込み、一部の明細は勘定科目にも自動で推測したものが設定されました。取り込まれたデータは「登録待ち」の状態になりますので、こちらの作業としては内容を確認して訂正が無ければそのまま登録し、勘定科目が入らない場合は勘定科目を設定して登録します。
具体的には、水道料金、電気料金、ガス料金は勘定科目に「水光熱費」が、給与振込は「給与手当」が自動的に設定されました。売上について、初めは自動で勘定科目が入らないため、自分で「売上高」を設定しなければなりませんが、次に同じ取引先が出てくると自動的に勘定科目に「売上高」が設定されていました。
また、一つの明細を複数行取引として入力することもできるため、例えば売上から振込手数料を引いた金額が振り込まれた場合など、売上と振込手数料の2行の仕訳にすることも可能です。
freeeは複式簿記の知識が不要な会計ソフトを売りにしており、今まで使用していた会計ソフトとは画面が随分異なります。最初は従来の会計ソフトとの違いに戸惑いましたが、慣れてくると入力時間の大幅な短縮になると感じました。

4、最後に

今回はクラウド会計の便利な機能として銀行データの自動取込をご紹介しましたが、クラウド型とインストール型はどちらにもメリット・デメリットがあり、一概にどちらがいいとは言えません。
今後、クラウド型会計ソフトの利用を検討したいという場合は、ご相談いただければと思います。

(星野奈緒子)

〜〜編集後記〜〜

アマゾンの倉庫で自動搬送ロボットが動き回り、必要な商品を次々にピックアップしコンベアに乗せて流していく映像を見たことがありますが、アマゾンはこれに膨大な資金を注ぎこんでいると聞きます。
それにくらべると、フィンテックの利用は初期の資本投下はあまり必要ありません。ただ、初めの手続きや段取りがやや煩雑なこと、これまでの会計処理のイメージから頭を切替える必要があることがハードルになっているようです。
でも「化石」にならないよう、対応していきたいと思います。
来年もよろしくお願いいたします。

(森 郁美)